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X線撮影と被ばくについて、ご質問にお答えします

今回は、患者の皆様からよく質問をいただく「X線撮影と被ばく」について、なるべく難しくならないように、お答えさせていただこうと思います。

時々、
「○○病院でもレントゲン撮影をしたのだけれど大丈夫?」
とか、
「歯科治療でも撮影したのだけれど大丈夫?」
といったご相談やご質問をいただきます。

結論から先にお答えいたしますと、
「何か影響が出るような線量で撮影はしておりませんので、ご安心ください」
これが回答になりますが、次にその理由をご説明いたします。

健診などで撮影される「胸部X線撮影」の線量は、0.02~0.10mSv(平均0.06mSv)(ミリシーベルト)(※1)程度です。手や膝部、歯科での撮影などは、もっと少ない線量になります。

おそらく、ほとんどの方は、Sv(シーベルト)という単位が、どれほどのものなのかピンとこないと思います。
例えば、「10cm」という長さは、何か他のものの長さと比べれば、短いとか長いとか判断がつきますね?同じように、この数値を代表的な他の放射線量と比較をしてみましょう。

 

「胸部X線撮影の線量」は、安全側に多目に見積もって、0.10mSvという値とします。
まず、「成田~ニューヨークの往復で航空機に乗った時」に人体が受ける放射線量は、概ね0.19mSv前後と言われています。宇宙から降り注ぐ放射線の影響を受けるためです。
「胸部X線撮影」と「航空機に乗っている時」とでは、ほぼ同等な値か、場合によっては少しだけX線撮影の方が少ない放射線線量であることになります。
意外に思われるかもしれませんが、それだけ少ない線量で「胸部X線撮影」の検査は行われています。

実は、私たちが地球上で生活しているだけで、知らないうちに放射線を浴びています。
日本国内での平均では、自然界から年間2.1mSv(※2)の「自然放射線」を受けているとされます。
自然放射線は、宇宙から降り注ぐものや、地面から出ているものなど多種にわたり、なかには、普段飲食している食物に含まれるものもあります。

こういった数値と比較していただくと、X線撮影の線量の数値がどれくらいなのか、ご理解いただけると思います。

当クリニックの放射線技師は、「放射線管理士認定・作業環境測定士(放射性同位元素)」の資格を有しております。
もし、何かご不安やご質問などがありましたら、検査の前にお気兼ねなくご相談ください。

技術部長 八木

参考文献等:
※1 胸部X線撮影(胸部レントゲン写真)のX線線量
国立研究開発法人 放射線医学総合研究所
公益社団法人 日本人間ドック学会  より数値を引用

※2 自然放射線の線量
日本地質学会 より数値を引用(なお、世界平均値は2.4mSv)

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