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認知症の種類について

いま、日本の認知症患者様の数は約460万人(※1)とも言われています。
認知症には「アルツハイマー型認知症」や「レビー小体型認知症」をはじめ、さまざまな種類の症状があります。
これらを簡単にご説明いたします。

【アルツハイマー型認知症】
認知症のほとんどの場合、この「アルツハイマー型認知症」と言われており、約50%(※2)の方がこれに該当します。
「アルツハイマー型認知症」とは、脳内にアミロイドβと呼ばれるたんぱく質が蓄積されることで生じる認知症のタイプです。
神経伝達物質の減少や脳の委縮によって、認知機能の低下、いわゆる「物忘れ」を引き起こします。

当クリニックでは、脳の萎縮の程度を把握するために、頭部MRI検査を行っております。
必要に応じて、VSRAD(早期アルツハイマー型認知症支援システム)にて解析を行い、数値化することで、診断支援いたします。
定期的にこれらの検査をお受け頂くことで、脳の萎縮の程度や進行を把握することが可能です。

【レビー小体型認知症】
認知症の方の約20%(※2)が、「レビー小体型認知症」に該当します。
「レビー小体型認知症」とは、脳内にレビー小体が発生して起こる認知症です。レビー小体とは、神経細胞にできる特殊なたんぱく質のことで、神経細胞が徐々に壊れるため、「幻視」が見られるのが特徴です。

当クリニックでは、VSRAD(早期アルツハイマー型認知症支援システム)を最新版に更新したことにより、この「レビー小体型認知症」の解析にも対応いたしました。

ほかにも、【脳血管性認知症】というものがあります。
脳梗塞や脳出血が原因となり、認知症の方の約15%(※2)が、こちらに該当します。
脳内の血管が詰まったり(脳梗塞)、破れて出血したり(脳出血)することで、脳の働きが悪なって認知症の症状が 現れます。

「脳血管性認知症」の検査として、MRAという検査方法があります。
MRI装置で脳の血管(動脈)を描出して確認し、診断に役立てます。MRA検査には造影剤も使用しませんし、検査のための食事制限も必要ありませんので、比較的簡単に受けていただける検査です。

 

どの認知症のタイプ(型)であっても、まず現状を把握することは不可欠です。
そのために、私たち「なかはら脳神経クリニック」では、多くの手段を適切に使い分けることで、診断やその後の治療に役立てています。

認知症の症状や検査の内容でご不明な点やご質問がありましたら、お気軽に当クリニックまでお問い合わせください。

「認知症検査のご案内」はこちら

技術部長 八木

<参考文献>
※1 H26.11.19 厚生労働省 社保審 介護給付費分科会 「認知症施策の現状について」(PDFファイル)
※2 レビー小体型認知症家族をささえる会 「レビー小体型認知症とは?」
資料により若干、数値に偏りがある場合がございます。

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